「週刊文春」記者 石井謙一郎氏の素顔


山崎浩子さん脱会を背後で支援


9月8日号「週刊文春」に石井謙一郎氏の統一教会批判記事が載ったが、事実誤認が多い。
彼は「ソウルの検察がその宣教会財団を捜査中だ」と述べている。
しかし実際は、文春発売日の6日前(8月26日)に、ソウル地検は被疑者二名に不起訴の判断を下していた。
彼は全くの誤報記事を書いたのである。
このような手法は、今に始まったことではない

「失敗したら大問題になる」

93年3月6日、元オリンピック選手の山崎浩子さんが失踪し話題となった。
失踪中、どのメディアも彼女の消息をつかめなかったが、石井氏らは既にその動きを知っていた
のである。
「私たちを除いて、マスコミには誰一人として、その地震(失踪事件)を予測できるものはいなかった。…(週刊文春の)松井デスクは…石井記者に重大な情報を打ち明けた。『…いよいよ妹(浩子)を説得するらしい』…失敗したら大問題になる」(有田芳生&「週刊文春」取材班編『脱会』212頁、教育史料出版会)。
失踪時を山崎さんは次のように振り返る。
「なんでこんなことする!…こんなの話し合いじゃない!」(『愛が偽りに終わるとき』184頁)と、激しく抵抗したという。
意に反した強制的脱会説得、それが失踪の真相であった。
ある文春記者は「確率の低いバクチ」と述べている。
有田氏も「説得に失敗したとき…キャンペーンを台無しにすることぐらい十分にわかっていた」という。
なぜ、台無しだと恐れたのか?
それは失敗すれば、強制的脱会説得の実態が白日のもとに晒されるからに他ならない。
しかし脱会説得が成功。
石井氏らのもとに「待ちに待った情報」が届けられたのだという(『脱会』238頁)。
石井氏らは「この1年は『お姫さま救出物語』そのもの…物語の終わりは、彼女の脱会でなければならなかった」(同216頁)と告白している。
騒動は、当初より山崎脱会を目指し出発していたのである。
ジャーナリストのモラルを完全に逸脱した行為である。

「脱会劇」で利益を得た石井氏と有田氏


山崎手記を独占掲載した「週刊文春」は売り上げを伸ばし、石井氏は記者の評価を高めた。
有田氏もワイドショーに数多く出演。一人の女性の人権を踏み台に、彼らは名声を得た格好となった。
石井氏には、山崎脱会を背後で支援した過去がある。
「月刊タイムス」2010年4月号に石井氏がまとめた有田芳生氏、宮村峻氏らの対談記事が掲載されている。
そこには「拉致監禁とか強制改宗が実際になされているのであれば、それはやはり許されない」(16頁)とある。石井氏

 ・第1弾(「週刊文春」記者・石井謙一郎氏の素顔)より