伝聞もとに書かれたずさんな文春記事


「週刊文春」9月8日号掲載の「統一教会日本から『4900億円送金リスト』を独占入手!」という記事は、文教祖の家族に対するネガティブな記述で埋め尽くされている。
「文教祖の家族になぜ取材しなかったのか」との追及に、「断られると思ったのでしなかった」との返答には驚きを禁じ得なかった。
取材は、記者の基本中の基本。
それを忘れた文春のずさんな取材姿勢が浮き彫りとなった。
10月27日午後、文藝春秋社本社(東京・紀尾井町)を訪れ、同誌編集部の大松芳男統括次長と石井謙一郎記者に対し、単刀直入に質問をぶつけた。
統一教会(以下、教会):今回、韓国・統一教会広報に取材したのか?
週刊文春(以下、文春):以前「週刊文春の取材には答えない」と言われたので、取材していない。
教会 :当法人に対し、取材依頼をするべきではないのか?
文春:断られると思ったので、取材申し込みをしなかった。
「断られると思ったから」との予断から、取材依頼をしなかったという。
取材を断られたとしても、取材した事実は残る。
しかし、文春側はその取材の基礎的作業を手抜きした。
全くの初歩的ミスであり、公平な取材姿勢をもっていない事実を認めたに等しい。
一方、今回の記事の「ギャンブル狂い」「膀胱がん・認知症」など特に悪質な10項目の誤報を問いただすと、独善的な答えが返ってきた。
教会:文先生のかかりつけの病院を知っているか?
文春:知らない。
教会:(文鮮明師を)「ギャンブル狂い」と書いてあるが、ラスベガスに行ったことはあるか?
文春:ない。
教会:(当法人が問題としている)主要な10項目についてなぜ質問しなかったのか?
文春:必要なことは聞いている。
教会:では他の項目は質問する必要を認めなかったということか?
文春:取材に基づいて、事実と判断した。その根拠を問うと、石井記者は「そういう話が流れている」との答え。
週刊文春はいつから、伝聞をもとに記事を書くようになったのか。
文春側の取材のずさんさは、「ソウルの検察が捜査を開始」という誤報となった。
記事に「現在、ソウルの検察がその宣教会財団を捜査中」とある。
しかしソウルの地検は8月26日、被疑者2人に対し「嫌疑なし」の不起訴の判断を下していた。
この決定は、文春側がわずか3項目だけの質問を当法人にファックスした、その2日前にすでに出ていた
のである。
当法人の抗議に対し、文春側は回答書(9月12日付)で「記事の締め切り時点では、この事実を把握していませんでした」と取材の不備を認めながらも、10月27日の面談では、「捜査されたのは確かだ。謝罪の必要はない」と開き直った。
また、東日本大震災でのボランティア活動を伝えると、「良いことをしているのは知っている」と語ったが、記事ではその事実に一切触れていない。これで公正な報道と言えるのか。
これでは、特定宗教に対する現代版「魔女狩り」ではないか。
謝罪もせず、石井記者は10月末で文春を辞めるという。
今回、文春側は「事実無根であれば、もちろん謝罪する」と明言した。
ならば取材の不備とそれに伴う誤報を素直に認め、謝罪してから辞めるべきである


週刊文春偏向報道、追及第4弾

  ・第4弾(伝聞もとに書かれた杜撰な文春記事)